ごめんなさい高橋くん。こんなつもりではなかった。
こんな宿主でごめんなさい。
周りのくだらない世間体のことなんかを気にして嫌な事は嫌だとはっきり言えない奴でごめんなさい。
本当は高橋くんの思う通りにしてあげたいのです。
この体をゆずっても別に構わないのです。
どうか私の事は許してください。
縛られるの、嫌だよね。早く楽にしてあげたいです。
そこで一つおねがいがあります。
私の体を乗っ取ってくれませんか。
そうすればもうこの体は高橋くんの思い通りに動きます。
これで自由になれます。
もう、そうしませんか。いっそのことこの私は消えたらいい。
それで高橋くんが少しでも楽になれるのなら、私は居なくなっても良いです。
そうすれば、私だってもう自分が誰なのかを考える必要はなくなるし、高橋くんもまた生きた人間としてこの世にいることができます。これでいいじゃないですか。

私が歳を取るたびに、高橋くんの元々の姿を離れていく。
彼は生きる事さえ叶わなくて、もう年を取ることはない。永遠に子供のまま。私の体を手に入れるまでは。高橋くんと一緒になりたい。
私はこれ以上かけ離れていくのは嫌だ。
時間とは無情なものだ。こうやって私たちの命を奪って逃げていく。
どうすればいいのでしょうか。私にも高橋くんにも分からない。