歴史の授業のとき、髙橋が入ってきた。
入ってきたというか、操縦席に乗ってきたというか、そんな感じ。
体と私そのものは別で、本体はあくまでも乗り物にすぎない。
その乗り物に、自分が3人乗っている。
さっき高橋が入ってきたきっかけは、教科書に載ってた建物が昔住んでた家に似てたらしく、それで気持ちが抑えられなくなったらしい。
今のこの脳みそは帰りたいと思ってる。
高橋からの信号だ。
今はもうそれしか考えられない。
乗っ取られてる自覚はあるけど、今の中身は高橋だからそういうことしか思えないんだって。
たまに自分が出てきて書いてるけどこういうときは考え方を変えられてたのかもしれない。
今は高橋と混ざって一緒にこれを書いてるような、不思議な感覚。
私の言いたい事も書けてる。
えらいね、髙橋くん
私の気持ちも聞いてくれたんだね いい子だ