なんで高橋くんが来たのか考えてみる。
高橋くんが来たのは忘れもしない、小6の十月末頃のこと。
当時は楽しかった。悩みなんてなかった。
直接話したり関わったりはしない。そこにいるだけだった。
高橋くんの持っている記憶を見ることはできたので、それを使って物語を書いたりしていた。
でも卒業に近づくにつれ、中学生になりたくないって死ぬほど思うようになった。
その理由は、成長したくないのと、小さい子供のままでいたかった(心の底から)のと、自由がなくなるのが嫌だったから。
中学校なんて、最悪なことばっかり。
自分を中学生だなんて思うだけで本当に吐き気がしてくる。あんな汚い存在にはなりたくなかった。
遊んでたほうが人生楽しいのに勉強ばっかりやらされて、人間らしくない。自分らしさも奪われる。小学校では「楽しく生活すること」が中心だったのに、中学校では「ただひたすら楽しくない勉強をやり続けること」が中心になってて本当に反吐が出るくらい気持ち悪い。キモい。
こんなの絶対嫌だった。もっと無邪気になりたい。
まあそんな感じで、中学生には絶対なりたくなかった。
入学する前に死んでやろうかと本気で思ったこともあったが、友達がなんとかなるって言ったからとりあえず死なないでおいた。
そんなこんなで入学式。本当に最悪だった。
自分を中学生だと認めたくなかった。絶対に認められなかった。
なんとかなるって思ってたけど、そんな風に期待そた自分がバカだった。
全然どうにもならなかった。地獄そのものとしか言いようがなかった。生き地獄とはこのことか。
それから、四月頃から夏休みにかけては、常にこの体を高橋くんが使っていた。
その頃の自分は、そのことに気づいていなかったようだ。
夏休みが終わって秋になると、高橋くんの存在に気付き始めた。中身が入れ替わることにも気づいて、対話するようにもなった。高橋くんを守るのに必死だった。
冬になると、暴力的な自分が現れて、高橋くんをいじめて泣かすようになった。
その頃はもうその暴力的な自分に乗っ取られていて、主人格のほうも高橋くんのことを避けてた。
年が明けてしばらくすると、暴力的な自分はあまり入ってこなくなって、高橋くんとはこれまで以上に仲良くなった。
それからしばらくすると、暴力的な自分は完全に消えた。
高橋くんはもっと元気になった。
これが、これまでの経緯。
次は、高橋くんが来た時の話。(きっかけ)
きっかけは確か、古い写真を見たときに、なんだか直感的に何かを感じて、気づいたら高橋くんがいたというような感じ。自分で考えたのかもしれない。
そのときはただそこにいるだけ。準備段階のような感じ。
ただそれからストレスが大きくなっていくと、姿を現した。本格的に姿が見えるようになったのはこの段階。
ストレスから逃げるために高橋くんは来たのだと思うようになってきた。
さっき父に話したら、何かすごい嫌な事があって、それから自分を守るために作られた別人格なんじゃないかというようなことを言っていた。
こういうこともあって、高橋くんが来たのはストレスが原因だと思う。高橋くんは、僕のために来てくれた。
やっぱりそう考えると頼もしいというか、自分を守るために来てくれたんだと思うと惚れ惚れする。
頭の中には人生を実況する人たちがいるのだが、その人たちにもかわいがられて、すごく幸せそうだ。(頭の中はオッサンだらけだから子供がかわいいのかも)
今日も元気そうで良かった。
そのまま今日の日記を書こうと思う。
朝、嫌な事があったけど高橋くんが慰めてくれた。高橋くんは、僕の事をお兄ちゃんと呼ぶようになった。親しくなれたようで、嬉しかった。
昼からは、一緒に縄跳びをした。
高橋くんのほうが上手だった。体力も僕より何倍もある。
小さいくせによくやる子だと思った。
夜、抱きしめて頭を撫でてやった。嬉しそうに笑ってた。
今日は少し夜更かししてこの日記を布団の中で書いたが、書いている間に高橋くんは寝てしまった。
隣で寝ている高橋くんの手をなんとなく握った。温かくて小さい手だ。
今日もお疲れ様。おやすみ。
高橋くんが来たのは忘れもしない、小6の十月末頃のこと。
当時は楽しかった。悩みなんてなかった。
直接話したり関わったりはしない。そこにいるだけだった。
高橋くんの持っている記憶を見ることはできたので、それを使って物語を書いたりしていた。
でも卒業に近づくにつれ、中学生になりたくないって死ぬほど思うようになった。
その理由は、成長したくないのと、小さい子供のままでいたかった(心の底から)のと、自由がなくなるのが嫌だったから。
中学校なんて、最悪なことばっかり。
自分を中学生だなんて思うだけで本当に吐き気がしてくる。あんな汚い存在にはなりたくなかった。
遊んでたほうが人生楽しいのに勉強ばっかりやらされて、人間らしくない。自分らしさも奪われる。小学校では「楽しく生活すること」が中心だったのに、中学校では「ただひたすら楽しくない勉強をやり続けること」が中心になってて本当に反吐が出るくらい気持ち悪い。キモい。
こんなの絶対嫌だった。もっと無邪気になりたい。
まあそんな感じで、中学生には絶対なりたくなかった。
入学する前に死んでやろうかと本気で思ったこともあったが、友達がなんとかなるって言ったからとりあえず死なないでおいた。
そんなこんなで入学式。本当に最悪だった。
自分を中学生だと認めたくなかった。絶対に認められなかった。
なんとかなるって思ってたけど、そんな風に期待そた自分がバカだった。
全然どうにもならなかった。地獄そのものとしか言いようがなかった。生き地獄とはこのことか。
それから、四月頃から夏休みにかけては、常にこの体を高橋くんが使っていた。
その頃の自分は、そのことに気づいていなかったようだ。
夏休みが終わって秋になると、高橋くんの存在に気付き始めた。中身が入れ替わることにも気づいて、対話するようにもなった。高橋くんを守るのに必死だった。
冬になると、暴力的な自分が現れて、高橋くんをいじめて泣かすようになった。
その頃はもうその暴力的な自分に乗っ取られていて、主人格のほうも高橋くんのことを避けてた。
年が明けてしばらくすると、暴力的な自分はあまり入ってこなくなって、高橋くんとはこれまで以上に仲良くなった。
それからしばらくすると、暴力的な自分は完全に消えた。
高橋くんはもっと元気になった。
これが、これまでの経緯。
次は、高橋くんが来た時の話。(きっかけ)
きっかけは確か、古い写真を見たときに、なんだか直感的に何かを感じて、気づいたら高橋くんがいたというような感じ。自分で考えたのかもしれない。
そのときはただそこにいるだけ。準備段階のような感じ。
ただそれからストレスが大きくなっていくと、姿を現した。本格的に姿が見えるようになったのはこの段階。
ストレスから逃げるために高橋くんは来たのだと思うようになってきた。
さっき父に話したら、何かすごい嫌な事があって、それから自分を守るために作られた別人格なんじゃないかというようなことを言っていた。
こういうこともあって、高橋くんが来たのはストレスが原因だと思う。高橋くんは、僕のために来てくれた。
やっぱりそう考えると頼もしいというか、自分を守るために来てくれたんだと思うと惚れ惚れする。
頭の中には人生を実況する人たちがいるのだが、その人たちにもかわいがられて、すごく幸せそうだ。(頭の中はオッサンだらけだから子供がかわいいのかも)
今日も元気そうで良かった。
そのまま今日の日記を書こうと思う。
朝、嫌な事があったけど高橋くんが慰めてくれた。高橋くんは、僕の事をお兄ちゃんと呼ぶようになった。親しくなれたようで、嬉しかった。
昼からは、一緒に縄跳びをした。
高橋くんのほうが上手だった。体力も僕より何倍もある。
小さいくせによくやる子だと思った。
夜、抱きしめて頭を撫でてやった。嬉しそうに笑ってた。
今日は少し夜更かししてこの日記を布団の中で書いたが、書いている間に高橋くんは寝てしまった。
隣で寝ている高橋くんの手をなんとなく握った。温かくて小さい手だ。
今日もお疲れ様。おやすみ。
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