
高橋くんがどこかに隠れて出てこない。
寂しくてどうにかなりそうだ。
心配で仕方ない。色々なところを探してるけど見つからない。
なんでもない顔をしてどこかから勝手に戻ってきて くれやしないかと思っている。
一人で外にいたらそのうち食べるものもなくなって 帰ってくるんじゃないかと思うが、やっぱり早く帰ってきてほしい。
ウロウロしてたら見つかった。中身の公園だった。
なんかしゃがみ込んだまま動かなくて、 「死んだのか」と思って肩に触ったら笑い出した。 なんか笑えてきた。いるけどいない感じ。
小指はここにある。脳みそが浮いてるように 見える。みんなの中身が見えてくる。 生きてるのか死んでるのか分からない。
生きてる高橋くんも死んでる高橋くんも どっちもいると思う。多分。
人の頭はちょっと ダンボールに似てると思う。
みんな僕のことを 変な人って言ってるのが聞こえる。ただの雑音だけど
小指はここにある。脳みそが浮いてるように 見える。みんなの中身が見えてくる。 生きてるのか死んでるのか分からない。
生きてる高橋くんも死んでる高橋くんも どっちもいると思う。多分。
人の頭はちょっと ダンボールに似てると思う。
みんな僕のことを 変な人って言ってるのが聞こえる。ただの雑音だけど
心臓がここにある。これは当たり前。
見えて当たり前、心臓と小指と脳みそが見えない人はおかしい。からっぽなの?おかしいね
耳をさわりたい。高橋くんの耳を揉んでたらなんか血がでてきた。
泣き叫びながら逃げ出した。かわいそうに。
もっと追いかけたいからもっと走って。
思ってないけど自分の中が見えちゃって面白かった。うれしい気持ちになった。
みんな死んだら動かないんだよ。これって当たり前?
動物園から足が生えてきた。
足は変な形をしてて、たくさんある。
くねくねしはじめた。高橋くんが菜切包丁を拾い上げて、足を切った。
そしたら分裂した。怖くなった。でも見た。
足は臭かった。巨大だった。こっちに倒れてきたから僕達は走って逃げた。
テレビが置いてあった。ツマミを回したけどどれも砂嵐だった。つまんなかった。それでその足が追ってきた。
水たまりがあって、高橋くんがこけちゃって、大泣きした。
手を舐めながら逃げた。
手を舐めながら逃げた。
痛い痛いっていってるけどどうしようもないの。ごめんね。おんぶした。軽かった。いい匂いのする子だ。古い紙とシャボンを足して2で割った匂いがする。とってもかわいらしい匂いなんだよ。
みんなにもすすめてあげよう。古い紙に石けんを塗って食べるといいよ。
逃げた先では、みんなが入学式をやってる。
なんというかみんな体が小さくておかしい。
化物みたいであんまりうれしくなかった。
そしたら卒業式やってる内臓丸出しの気持ち悪い人がいて、その人が 追いかけてきた。
怖いからまた逃げた。家にたどり着いた。みんな生きてた。高橋くんが動く何かを吐き出した。
苦しそうにしてたから頭を思いっきり叩いて強制的に寝かせた。これで楽にしてやれる。 口から出てきたその動く何かは「キェアーーー!!!」 みたいな表しにくい声を上げてバラバラになった。すごく怖い。
高橋くんはそこに倒れてぐったりしてる。
意識はない。死んでるみたいに見えて怖い。
舌をかみちぎってみたいなって思ったけど怖くてそんなのできない。
だからその動くやつを切った。なんか知らないけど消えた。
舌をかみちぎってみたいなって思ったけど怖くてそんなのできない。
だからその動くやつを切った。なんか知らないけど消えた。
そしたらその動く何かの親みたいなのが出てきて、高橋くんの口に変な薬みたいなのを無理やり押し込んで飲み込ませた。
それでも起きない。
「なんで」と思って首元に手をあててみたら脈が止まってた。
息もしてない。 その後なんか口から血が出てきてあっという間に冷たくなった。
息もしてない。 その後なんか口から血が出てきてあっという間に冷たくなった。
そのまさか、高橋くんは死んだ。
思い切りゆすってるけど返事がない。動かない。
なんでこうなるの?いつ死んだの?
そうこうしてるうちにその化物は仲間を呼んできて、追いかけた。僕は急いで死んだ高橋くんを抱き上げて逃げ出した。
するとその化物の一匹がバラバラになったから、高橋くんの喉につっこんだ。
そしたら赤ん坊みたいな声をあげて泣き出した。
生き返った。涙が出そうだ。
無事息をふき返した高橋くんはバラバラになったそいつを投げつけて化物を全滅させた。
やるじゃんって思った。
家に帰った。
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