洗濯物を干してる時、飛行機が近くを飛んでた。
けっこう音も大きくて、それで高橋くんは怖がって「早く逃げなきゃ死ぬよ」って言って手を引っ張ってきた。
飛行機がもっと近づいてきて、高橋くんは泣きながら逃げて屋根の下に隠れた。
「どうにもならないよ」って言っても「死にたくない!」って言って出てこなかった。
飛行機がいなくなったあともしばらく隠れて出てこなかった。
何もしてこない事が分かるとゆっくり這い出てきた。

ギャルのところに会いに来た。
インターホンを押すと、「チョリーッス」って言いながらギャルが出てきた。
高橋くんは緊張して固まってる。
ギャルは高橋くんを見て「何この子、もしかして緊張してる系?かわいいんですけどー」って携帯を取り出して写真を撮りまくってる。高橋くんは恥ずかしくて黙り込んだ。
ギャルは携帯をしまって自己紹介をした。「あ、メンゴメンゴ。それでね、ウチ、早苗っていうんだ。よろぴく!」
高橋くんは勇気を出して、「僕、高橋光治。こちらこそよろしく。」と言った。
ギャル「ねーねー、光治くんはふだん何してるのー?」
高橋くん「外で遊んでる。」
ギャル「へー!今度お姉さんも一緒にいい?」
高橋くん「いいよ。」
ギャル「やったー!マジ嬉しい!そうだ、今から友達が来るみたいだからじゃあね!」
僕たちは帰った。
なんというか、明るい高橋くんのことだから人見知りなく話すかと思ったけど意外と緊張してた。相手にもよると思うけどこんなに黙り込んでるところは初めて見た。テンションの高さとか、世代の差に驚いているようだった。