暴力的な奴が自分の中の公園にいた子供を皆殺しにした。
殺された子供はいっぱいいる。
高橋くんと公園に来たときに見つけた。
頭が割れて脳みそが見えてる子供とか、バラバラに切られた子供とか、内臓が飛び出てる子供とか、頭がひしゃげた子供とかがいて堪えた。
僕はすぐに高橋くんの目を覆って、絶対目を開けるなと言った。
高橋くんは「何?どうしたの?」って言ってるけど、すぐに手を引いて逃げ帰った。
そのとき覆ってた手がずれてしまって、高橋くんの目にたくさんの死体が映った。
高橋くんは怖くて大声で泣き出した。そのまま座り込んで泣き叫んだ。
僕は高橋くんを抱き上げて走った。
あんなことするのは暴力的な奴しかありえない。
とりあえずどうにかしないといけない。放っておくと腐ってしまう。
小さい病院しかないけど、今はやってない。しかも誰一人生きてない。
みんな酷い死に方をしてる。
とりあえず大丈夫だから待っててって言って高橋くんを家に置いて、公園まで来た。
とにかく血生臭い。
切られた手足がそこらじゅうに転がってる。
一つずつ片付けてたら、どこかから悲鳴が聞こえた。
行ってみたら、暴力的な奴が小学生くらいの男の子を押さえつけて殴っていた。
反射的に僕が股を蹴ると痛そうに叫んで殴るのをやめてどこかに行った。
慌てて男の子の体を支えたけどだんだん大人しくなっていって、重くなったと思ったら死んでしまった。
頭から大量の血が出て、殴られたせいで内臓が破裂して血を吐いてた。
なんだか言い表せないほど怖くなった。
形が残ってる死体は一か所に集めて、それ以外はどうしたらいいか分からないから燃やした。その後隣町の墓地まで運んでいって埋めた。
いつの間にか高橋くんがついてきてた。「来ちゃダメじゃん」って言ったら「怖いよ」って言ってた。
「怖かった、怖かった」と言って泣いていた。