今日はなんか筋肉痛だし雨も降ってるからいつもの遊びができない。
一緒に買い物しようとも思ったけど自転車が出せないから行けない。
高橋くんはやたらと「昭子ちゃんに会いたいなあ…」って言ってる。
昭子ちゃんは高橋くんの妹。
なんか雨が降ると思い出すらしい。
雨が降ったときよく二人でやってた遊びがあるのに、思い出せないと言ってる。
仕方ないから思い出話をすることにした。
高橋くんと昭子ちゃんは、雨が降るとよく外に出て「恵みの水だ」と言って水溜りに入って暴れて遊んでいたと思い出して話してくれた。
「それでね、足がびしょぬれのまま家の中に入って、廊下に足跡をつけて怒られるんだよ。」って懐かしそうに話した。
僕は梅干しを一つあげて、「じゃあ、一緒にやろうよ。」と言った。
僕たちは外に出て、水溜りの上を走り回った。
容器の中に水を溜めて、掛け合った。キャッキャッと笑って、屈託ない笑顔を見せた。満足そうだ。
家に入るときにはしっかり体を拭いてもらった。
寒い寒いと言ってこたつにもぐりこんでいた。
「待ってその前に着替えて」と言って着替えを渡した。「寒いよー」と言いながらびしょ濡れの服を脱いでいる。
これくらい無計画なのが楽しい。
夜、高橋くんと風呂に入った。
「めんどくさいなー…」とか言いながら渋々入ってた。
「あのね、風呂ってそんな頻繁に入るもんじゃないんだよ。」って。
高橋くんの感覚ではそうなんだろう。
ただ僕は数日風呂に入らないと体が痒くなるから入るように言ってる。
いつも、「やだよ、もう出たいよ」と言っている。
今日はというか今日も、お互いの背中を洗った。気持ちよかった。