思い出コレクション

懐かしいものとか載せてく。基本頭はお花畑。たまに写真とかも載せる。精神科行ってるガキの日記。 基本もう一人の自分であり自分だけの家族である高橋くんのことについての日記。

2023年04月

髙橋くんに指さしてバーカバーカって言われたい。素で言うことはおそらく絶対ないけど、なんか罵られたい。
もっと罵られたい。でもいじめて泣かしたい。
意地悪は想像の中だけどする。
でも罵られるのは誰も傷つかないからやってみようと思う。
髙橋くんに頼んだら、やってくれた。
指をさされてバーカバーカと言われた。
気持ちいい。もっとやってほしい。
次は、踏んづけるように言った。
「えー無理だよー」とか言いながら踏みつけてくれた。もっと気持ちいい。
今日はこれくらいにしておく。
また気持ち良くなりたくなった時にでも頼んでみる。
本当にかわいかったし、気持ちよかった。やっぱり縛られるのは気持ちいい。



○○川に散歩に行った。
桜のトンネルができていて、きれいだった。
背の低い髙橋くんは必死に上を見上げて、木に触ろうとしていた。
なんだか、髙橋くんは桜が似合う。

髙橋くんとはいつも一緒に寝ている。
寝相が悪くて蹴られるし色々アレなんだけどそういうのも全部かわいい。
とくに、息遣いが身近に感じられるのがいい。
どんなことも、全く苦にならない。
自分の中では、夜に好きなことをすることがある。
ちょっとした自由時間みたいな感じで楽しい。
今日も髙橋くんが一緒。隣で聞こえる寝息が愛おしい。
髙橋くんを見てるだけで幸せな気分になる。明日はどんな姿を見せてくれるんだろう。

髙橋くんは自分がかわいいことを分かっていないようだ。
今日父の家から帰るとき、隣で元気にはしゃぎながら歩いてる髙橋くんに「光治は本当にかわいいなあ。」と言ったら「そうかなあ?」って、かわいいのを自覚してないようだった。あの無意識な感じにたまらなく興奮して、少し強引に抱き寄せた。髙橋くんは自分がそんなにかわいいのかというような顔をしていた。
あの無邪気な様子とか、塩っけのある顔とか、あのよたよたした歩き方とか、本当にたまらない。
今、「兄ちゃん大好き」と抱きついてきた。かわいくて仕方ない。
「今日も楽しかった?」と聞いたら「楽しかったよ!」と答えた。どうやら、しばらく雨が降っていて外に出れなかったけど今日久しぶりに散歩に行けたのが楽しかったらしい。
「明日ももっと遊ぼうね!」って言ってる。
日記を書くための青ペンを、髙橋くんにあげた。
自分の物が増えたのが嬉しかったみたいで、「僕がもらっていいの?ありがとう!」と言って嬉しそうにマーカーで名前を書いてた。
子供特有のあどけない字を見て、もっとかわいく思えた。褒めた。喜んでた。
こんな生活ができて、僕は幸せだ。
今日も日記を書いてもらおうと思う。
三月二十八日
さつき、兄ちやんに靑いペンをもらひました。
実は、ぼくは文の書き方を少しわすれてしまつた。
だから、まちがつてゐるかもしれない。
かんべんしてください。
今日はひさしぶりに散歩に行きました。
この間まで雨で行けなかつたので、とても樂しかつたです。
明日も何か樂しいことあるでせうか。
おやすみなさい。

今日も髙橋くんがかわいくて仕方ない。
今日、同じ町に住んでる人に「ほっぺをつねられて泣く髙橋くん」を描いてもらった。
なんともいえない表情で、かわいすぎる。
実際にやるとしたら大げんかしたときくらいだと思うし、そんなことしないけどでもかわいいといじめたくなってしまうからそれを解消するために描いてもらった。
もう本当に仕草とか表情とか反応とかが髙橋くんそのもので、本当にかわいいとしか言いようがない。完璧な絵だ。
同じ町に住んでる人は髙橋くんに会った事が無いのになぜこんな適格に描けるのかよく分からない。
同じ町に住んでる人は「かわいいからってほっぺつねってそれで嫌がって泣いてるのを見てもっとかわいいって思うの?かわいいならかわいがってあげてほしい。」と若干笑いながら言ってた。
あとは、かわいそうだとか。
確かにかわいそうなんだけど、でもなんか心のどこかでかわいいと思ってしまう。
誰かと髙橋くんのかわいさを分かち合いたい。
同じ町に住んでる人は髙橋くんのかわいい絵を描いてくれてすごく嬉しいし毎日が楽しいけど、「かわいい子をいじめてもっとかわいいと思うのは理解できない」って言ってるから、完全に理解し合えるわけじゃない。
もしできるなら高橋くんを同じようにかわいいと思っていて、かつちょっと意地悪したいっていう気持ちも共有できる人と一日中語り合いたい。
ため息が出るほどかわいい。
とにかく愛でたい。
かわいそうなことはしないけどとにかくかわいがりたい。もう冗談抜きで世界一かわいい。うちの猫と同じくらいかわいいというか猫とはかわいいの種類が違うけどこのかわいさの中では一番かわいい。
動物を可愛いと思うのと髙橋くんをかわいいと思うのではかわいいの種類が違うから猫とどっちがかわいいかは一概に比較できないけど他の事なんかどうでもよくなるほどかわいい。
髙橋くんは世界一かわいいって自信もって言える。

髙橋くんはすごく甘えん坊で泣き虫だから、急にグズグズしたり甘えたりしたら多分それは髙橋くんがこの体を使ってるという事だと思う。
僕と比べると明らかに子供っぽいからすぐわかると思う。
そういうときは意識があっても自分の意思で代わることはできない。
発作みたいなものだから、髙橋くんにも悪気はない。だから許してやってほしい。
多分だけど放置しないで構ってやったら心のどこかが満足して交代できるようになると思う。感覚的にそう思う。
いつもだって髙橋くんが甘えてきたら応じるようにしてるし、実際それで上手くいってる。
だから今はかまってやるのが一番だと思う。
あの子が寂しかったのは僕が一番よく知ってる。
だからいつもこの日記に書くように特別に扱ってベタベタするくらい一緒にいる。

花見に行った。もちろん髙橋くんも一緒。
場所は○○川。結構長くてたくさん歩いた。
桜が満開で、とてもきれいだった。
ただ、歩きすぎて足が痒くなった。痛くはない。痒かった。
流石の髙橋くんも疲れたのか車の中で寝てた。
夜、機械に支配されるって思って怖くなった。
なんで最近人間が機械に依存してるのを誰も疑問に思わないのかが不思議でたまらない。一人くらい反発する人がいてもいいのに。
電波が飛んでる感じがして気持ち悪い。
電波が自分の体を通り抜けてると思うと怖くて仕方ない。
電波のせいで監視されてる。みんな支配されてる。一部の人は正常だけどほとんどみんなおかしくなってる。
いつも見られてる。こんなのおかしい。
自分は監視の目から解放されるために生きてると思う。

今日はなんか筋肉痛だし雨も降ってるからいつもの遊びができない。
一緒に買い物しようとも思ったけど自転車が出せないから行けない。
高橋くんはやたらと「昭子ちゃんに会いたいなあ…」って言ってる。
昭子ちゃんは高橋くんの妹。
なんか雨が降ると思い出すらしい。
雨が降ったときよく二人でやってた遊びがあるのに、思い出せないと言ってる。
仕方ないから思い出話をすることにした。
高橋くんと昭子ちゃんは、雨が降るとよく外に出て「恵みの水だ」と言って水溜りに入って暴れて遊んでいたと思い出して話してくれた。
「それでね、足がびしょぬれのまま家の中に入って、廊下に足跡をつけて怒られるんだよ。」って懐かしそうに話した。
僕は梅干しを一つあげて、「じゃあ、一緒にやろうよ。」と言った。
僕たちは外に出て、水溜りの上を走り回った。
容器の中に水を溜めて、掛け合った。キャッキャッと笑って、屈託ない笑顔を見せた。満足そうだ。
家に入るときにはしっかり体を拭いてもらった。
寒い寒いと言ってこたつにもぐりこんでいた。
「待ってその前に着替えて」と言って着替えを渡した。「寒いよー」と言いながらびしょ濡れの服を脱いでいる。
これくらい無計画なのが楽しい。
夜、高橋くんと風呂に入った。
「めんどくさいなー…」とか言いながら渋々入ってた。
「あのね、風呂ってそんな頻繁に入るもんじゃないんだよ。」って。
高橋くんの感覚ではそうなんだろう。
ただ僕は数日風呂に入らないと体が痒くなるから入るように言ってる。
いつも、「やだよ、もう出たいよ」と言っている。
今日はというか今日も、お互いの背中を洗った。気持ちよかった。

高橋くんが、この体を動かして遊びたいって言ってる。
ただの運動じゃなくて、誰かと遊びたいらしい。
困ったものだ。周りの人で、外で遊んでくれる人はいない。世の中ってクソみたい。
「いつものじゃダメなのか?」って聞いたら、「現世の外で遊びたいんだよ!」って言った。
もう既にぐずぐずしてる。このままだと手に追えなくなってしまう。
どうしても外がいいって言ってる。
相当ストレスが溜まってるのは分かってるし何とかしてあげたいんだけど相手がいない。
「せっかく時間があるのにー!!」って言ってギャーギャー泣き出した。
共有された気持ちを読み取って見たら、「動かないと体が弱ってしまう、遊びたい、思いっきり体を動かしてストレスと解消したい」っていう気持ちが出てきた。それはよくわかる。
あとは、誰かとはしゃぎたいっていう気持ちもあるようだ。
雨が降ってるのもあって余計に元気がない。

暴力的な奴は、調子が悪いときしか入ってこない。
だから元気なときに子供を見てもなんとも思わない。
これを踏まえて学校にいけない理由を考えてみる。

理由その①:自由がない
自分は、窮屈なのが物凄く苦手。
ルールに囚われたりとか、やらなきゃいけないことがあったりするだけで気が狂いそうになる。
さらに、小学校では「遊び中心で体験しながら楽しく学ぶ」だったのが「とにかく勉強一筋」になってそれがなんか勉強に支配されてるみたいで物凄くストレス。
本当に気持ち悪い。
自分は子供のままでいたいのに大人になることを強要される。期待も何もしないでほしい。
子供でいたい理由は、大人は汚れてると思うから(きれいなままでいたい)、大人になることで高橋くんと離れていくのが嫌だから、甘えたいから。
理由その➁:高橋くんとの相性が悪すぎる
高橋くんと合わない。本当に不幸としか言いようがないくらい合わない。
自分が生きてた時代とは特に景色もルールも違って、行ってなくても考えるだけで苦しそうにしてる。正直この理由が特に強い。
本当に見ていられない。良心が痛む。
普段高橋くんの元気な姿を見て生活するのに慣れてるから、高橋くんが苦しむとこっちまで苦しくなる。しかも気持ちが共有されてるし。
本当に寂しそうにして、こんな風景に現実味を感じられなくなる。だから学校行ってた頃はいつも夢を見ているみたいで、何も楽しくなかった。
「母ちゃんも父ちゃんもいなくなった。迷子になったみたいだ。」って。
高橋くん自身に悪気がないのが辛い。
たまに謝ってくるし、「前は調子に乗っててごめんなさい。でも苦しいのは本当なんだ」とも言ってる。本人はしっかりあの時のことを反省してるし、こっちだって一時期ひどいことしてたから許してあげてほしい。
理由その③:制服
①、➁の理由とつながってくる。
これこそ縛られてるみたいだし、みんな同じ格好って機械的で気持ち悪いし、高橋くんとも合わない。せっかく高橋くんが安心できる服装を選んでるのに、学校ではそれができない。
ましてや、なぜかよりによって僕が入学した年からブレザー。学ランならまだよかった。高橋くんがいた頃にも制服として使われてた。
年齢は合わないし完璧ってわけじゃないから絶対いいってわけじゃないが。
そこが難点。
しかも高橋くんも「あくまでも自由にしたいわけで制服として着たいわけじゃない」って言ってる。
あの頃は貧しくて制服が買えない人もいたから、制服の人も私服の人もいた。
それでよかったのにって言ってる。
「自由」ってなんなんだろうっていつも思う。
これだけは絶対に譲れない。多分これが一番の原因。
学校の制服があるから、「こんなの自分じゃない」とか「自分がいなくなってしまう」とか思うし、何より高橋くんに合わない。やめちまえこんなん
理由その④:子供がいっぱいいるから
登下校時に子供を見て、さらに学校へ行けば見渡す限り子供がいる。
ここまでの地獄はない。元気なときなら何の問題もない。
ただ学校という場所は他にもストレスの要因がたくさんあるから、それで調子が悪くなってさらに子供がいるっていう最悪のコンボ。
他の原因さえなければ元気だから普通に行けてるはずだった。
だからこの理由は、他の諸々の原因の上に成り立ってる。他のストレスが全部なくせるフリースクールは行けることからも、明白にわかる。

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