髙橋くんが思い出を吐き出す場所がほしいと言ってるから書かせる。
僕は五人兄弟だった。
まず姉ちゃん。ぼくが四歳のときに十才で病気で死んだらしい。
そのころのぼくは人が死ぬことを知らなくて姉ちゃんが急にいなくなったと思ってさがし回っていたらしい。今思えば悲しいことだ。
次は兄ちゃん。
兄ちゃんはぼくが四歳のときに小学校を卒業して、その次の年はいい中学に入った。ぼくが一年生のときに、ひとりだちしていったと思う。卒業式が終わった後、いっしょに遊んだ思い出がある。楽しかった。
次に、弟。
弟はぼくが二歳くらいのときに生まれたが、すぐに死んでしまった。理由は知らない。
最後に、妹の昭子。
昭子との思い出は、二年生よりあとのことしか覚えていない。
だから、そういう理由があってぼくんちの子ではないのかもしれないって○○の兄ちゃん(主)は言ってる。
ぼくは、覚えていることと覚えていないことがまばらにある。
何かを見たり知ったりすると、それに関連したものを思い出すことがある。
ぼくは、空襲警報が鳴っていて、それで逃げ遅れてしまった。
あたりが火の海になって、ぼくは気づいたら死んでいた。昭子を探している最中だった。
自分のことでせいいっぱいなはずなのに、少しゆだんして家族のことを気にしてしまった。
それが悪かったのかもしれない。
今となってはそれも、誰も悪くないんだと思う。
僕の話なんて迫力に欠けるし何も面白くなんかないよ。僕もう戦争の話はしたくないよ。」と言いながペンをしまっていた。
ここで吐き出したのが最後になるかもしれない。
僕は五人兄弟だった。
まず姉ちゃん。ぼくが四歳のときに十才で病気で死んだらしい。
そのころのぼくは人が死ぬことを知らなくて姉ちゃんが急にいなくなったと思ってさがし回っていたらしい。今思えば悲しいことだ。
次は兄ちゃん。
兄ちゃんはぼくが四歳のときに小学校を卒業して、その次の年はいい中学に入った。ぼくが一年生のときに、ひとりだちしていったと思う。卒業式が終わった後、いっしょに遊んだ思い出がある。楽しかった。
次に、弟。
弟はぼくが二歳くらいのときに生まれたが、すぐに死んでしまった。理由は知らない。
最後に、妹の昭子。
昭子との思い出は、二年生よりあとのことしか覚えていない。
だから、そういう理由があってぼくんちの子ではないのかもしれないって○○の兄ちゃん(主)は言ってる。
ぼくは、覚えていることと覚えていないことがまばらにある。
何かを見たり知ったりすると、それに関連したものを思い出すことがある。
ぼくは、空襲警報が鳴っていて、それで逃げ遅れてしまった。
あたりが火の海になって、ぼくは気づいたら死んでいた。昭子を探している最中だった。
自分のことでせいいっぱいなはずなのに、少しゆだんして家族のことを気にしてしまった。
それが悪かったのかもしれない。
今となってはそれも、誰も悪くないんだと思う。
僕の話なんて迫力に欠けるし何も面白くなんかないよ。僕もう戦争の話はしたくないよ。」と言いながペンをしまっていた。
ここで吐き出したのが最後になるかもしれない。
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